2012年4月28日(土)、その日はやって来た。
対 楽天戦 1回表、この日の稲葉の第一打席でもあります。2アウト1塁2塁、カウントノーストライス3ボールの4球目、楽天ピッチャー・ヒメネスがストライクを取りに来た甘いストレートを強振! ライト前ヒット! 2塁ランナーの田中賢介がホームへ走る! ライト牧田がバックホーム! クロスプレーになる! 審判のジャッジは・・・
セーフ!
この瞬間、稲葉の2000本安打が達成しました!
私は車の中でラジオでその瞬間を聴いていました。一人車の中でガッツポーズを取って叫んでいましたw
前試合ではホームランで1999本目を決めた稲葉には勢いがあったのでしょう。第一打席であっさり決めてくれるとは、恐れ入りました。
パ・リーグチャンネルより
実際の映像を見たのは、このパ・リーグチャンネルの動画配信やTVのスポーツニュースででした。
試合は3-3の引き分けでしたが、価値ある試合だったことは間違いないと思います。
日ハム:100 002 000 0|3
楽 天:000 030 000 0|3
パ・リーグチャンネルより
翌日のスポーツ新聞「道新スポーツ」では、もちろんトップ記事として大々的に取り上げていました。しかも稲葉直筆の「ありがとう北海道」文字や、この新聞のために書かれた手記を掲載していました。
稲葉の手記には「ファイターズに移籍して、新庄選手から受けた影響やプロ野球への意識」、「温かい人に囲まれた最高の野球人生を送れていること」、「今後は誰も成し遂げていないこと、最年長首位打者などを狙いたい」などいろいろ書かれていました。
そして最後に『最近は僕より若い解説者が増えてきた。まだまだできるのに、やめざるを得ない人もいて、つらいんだろうなと。だから、僕はこれだけやれて幸せだし、一日一日悔いを残さないように全力疾走します。』
(2012年4月29日・道新スポーツより)と締めくくられていました。
稲葉のこの前向きな姿勢、野球への熱心な練習と探究心。そして稲葉の優しさや人柄。それが大きな結果となったのは言うまでもありません。
いろいろな方が稲葉へメッセージをしています。
(2012年4月29日・道新スポーツより)
●ファイターズ:栗山監督
「必然の記録。2000本は通過点。立ち会えたことがうれしい。」
●ファイターズ:福良淳一ヘッドコーチ
「大卒で達成するのは本当にすごい。技術的な面もあるけど、一番は野球に取り組む姿勢だよね。手抜きを一切しないし、下の世代の手本になってる。」
●ファイターズ:田中幸雄バッティングコーチ(2007年2000本安打達成者)
「稲葉はずっと試合に出続けているので、晩年は代打だった俺とは立場が違う。本人には2500本を目指して頑張れ、と言った。」
●ファイターズ:金子誠
「僕を含めた後輩から見ても、稲葉さんはいい意味で声を掛けやすい存在。2000本を打つ人とは思えないぐらいに壁が低い。東京時代から『ファイターズは仲良しクラブ』と言われていた。その裏には『仲がいい。だから弱い。』という意味も含まれていた。日本一にもなりリーグ優勝もして今では他チームの選手からこう言われるようになったよ。『ファイターズは仲がいい。だから強い』とね。」
●ファイターズ:田中賢介
「稲葉さんが打っても打てなくても、しっかりと準備を怠らずにやっていることが、若手にもいい影響を与えています。」
●元ファイターズ監督:トレイ・ヒルマン
「プロとしての風格があり、礼儀正しく、プレーに絶対に手を抜かない。また突出した統率力のある選手で、落ち着きの中にも芯の強さが感じられます。技術的には上半身、下半身の使い方に調和がとれていて無駄なくパワーをぶつけていける。自分のスイングを知り尽くしていて調子が落ちたときにもバタつかない。それが彼の強さの秘密でもあると思います。稲葉さん、あなたのプロとしての姿勢には感嘆します。最も輝きを放っていた瞬間に共に戦い、監督として接することができ、僕の野球人生をも輝かせてくれました。これからも「プロ中のプロ」として、野球界を牽引していってください。」
●元ヤクルト監督:若松勉
「2軍監督をやっていたとき、当時の野村監督から「稲葉をちょっとみてやってくれ」と言われた。プロの投手の内角球をさばけないような、スイングに大きな欠点があった。当時からひたむきだった。こちらの言うことに素直に耳を傾け、貪欲に練習に取り組んでいたから、吸収するのも早かった。本当に一生懸命練習に打ち込む選手。それも派手にやるのではなく、淡々とこなすんだよ。それが奏功して、左投手も苦にしないし、広角に打てる選手に成長していった。内角打ちにはますます磨きがかかっているし、打撃に衰えは見られない。稲葉にとっては通過点だろう。」
●元ヤクルト監督:野村克也
「稲葉が2000本安打に到達できた理由は2つあると考えている。まず守備。プロ入り後に外野手に転向させた。肩が強いわけではないが、いかに1歩目を速くするか、1メートルでも送球距離を縮めるか、1秒でも動作を速くするかを考え、努力で屈指の外野手に成長した。一塁手のままなら外国人選手に負けていただろう。もう一点は「勝利優先の打撃に徹する姿」である。「つなぐ」と「返す」、それぞれの状況に応じて備えを変えて、軽打と強打を使い分ける判断能力がある。謙虚に構えて素直に打ち返す。この極意を身につけているから、稲葉は勝負強く、中心打者として「チームの鑑」であり続けられる。まだ衰えは感じない。最低でもあと5年、「勝利に直結する打撃とは何か」を後に続く選手に示して欲しい。」
と、新聞記事の下の広告には、
稲葉2000本安打達成記念「応援ありがとう!ゴールデン丼」なるモノが!
こちらも非常に気になりますw
そしてこういう日のために購入していたものがあります。
北海道夕張郡
栗山町にある「
小林酒造株式会社」が販売した『北の錦 80(えいてぃ)』。
ラベルには「2011年11月9日『あの日』蔵出し」と書かれています。
そうです、ファイターズの新監督に栗山監督が選出され記者会見したあの日に蔵出しされた日本酒です。
【2012年5月1日追記】ちなみに「えいてぃ『80』」は栗山監督の背番号です。
このお酒で祝杯を挙げることにします。
ちなみに、4/29(日)の、対 楽天戦では、武田勝が先発し、稲葉も2安打と好調なバッティングを見せていました。そしてそして、武田勝は4月に4度目の勝ち星、しかも2度目の完封です。途中ピンチもありましたが、2塁牽制アウトありの、3球で3アウトありの、トータル100球もいかないエコ投球での勝利でした。昨日、斎藤佑樹が稲葉に勝ち試合で締めることができなかったことについてとても悔しがっていましたが、武田勝がその分も投げてくれた試合結果となりました。
日ハム:000 102 001|4
楽 天:000 000 000|0
パ・リーグチャンネルより
BGM:I Was Born To Love You / QUEEN